老いること,衰えること
老害って言葉が気になります.
元々は,組織にいつまでも居座って権力を握り,世代交代を阻むような人のことを指していたようです.
しかし,ネットの世界での使われ方はもう少し広く,おじいちゃんおばあちゃんの問題行動や,行動者のことを指して使われたりなんかしています.
老いについて,サルトルのパートナーだったシモーヌ・ド・ボーヴォワールは『老い』の中で,実存主義的な立場からその姿を描き出しました.
身体,精神,社会
全てにおいて,誰も漏れなく平等に老いてゆくのに
そこには不思議なほどに不公平が生じている.
老いは,人間から何を剥奪しているのか
その問いを,老害という言葉は包み込んではくれないのではないかって